夜空に響く赤と銀の咆哮。
ウルトラセブンとウルトラマンレオ、光の兄弟がついに肩を並べた。
「レオ、恐れるな。力を信じろ」
師の言葉を胸に刻み、レオは再びギガファングへと突撃する。
巨大な牙がレオを狙うが、その背後からセブンのワイドショットが炸裂。
その隙を突き、レオの獅子の拳がギガファングの胸部を撃ち抜いた。
「やった……!」
ギガファング、轟音とともに爆散。
街に、つかの間の静寂が訪れた。
◆
だが、ダルゴス将軍の姿は、もうそこにはなかった。
上空の母艦から冷たい声だけが響く。
「ふふ、面白い。光の兄弟、せいぜいあがけ……」
そして艦隊は一時撤退。
地球は束の間の平和を取り戻すが、完全な終息ではない。
◆
その夜、廃墟の街に佇むレオとセブン。
鳳 聖華の姿に戻ったレオは、静かに語りかける。
「ダン……いや、師匠。俺は、本当に地球を護れるのか……?」
セブン——ダンは、優しくも厳しい目でレオを見る。
「護るかどうかじゃない。護ると、決めるんだ」
その言葉が、聖華の胸に深く響く。
「決めたよ。俺は、この星を、仲間たちを……命に代えても護る」
赤き獅子の誓いが、静かに夜空に刻まれた。