再び訪れた地球の夜。
鳳 聖華——その美しい姿の裏に、かつての戦士・ウルトラマンレオの魂が宿っていることを知る者はほとんどいない。
「円盤獣……今度のは、さらに手強いか」
街では未確認生物の目撃情報が相次ぎ、人々は不安を募らせていた。
そしてその不安は、現実となる。
東京湾沖、突如として水柱が上がる。
海面から姿を現したのは、鋭い牙と触手を備えた新たな円盤獣——ギガファングだった。
「グギャアアア!!」
その異形は従来の円盤生物とは異なり、まるで人工的な強化が施された兵器そのもの。
「進化型か……いや、何かがおかしい」
聖華は冷静に観察しつつ、変身アイテムを握りしめた。
正体不明の黒い影が、ビルの上からギガファングを操っている姿が見えたのだ。
「まさか、これが……暗黒艦隊の……」
考えるより先に、街は破壊されていく。
人々の命を守るため、聖華は再び決意する。
赤き閃光が夜空を照らす。
ウルトラマンレオ、再び地上に現る!
◆
ギガファングの牙が、レオの防御を貫く。
その一撃の重さに、レオは膝をつく。
「強い……だが、負けるわけにはいかない」
レオの拳が再び唸り、ギガファングに渾身の打撃を叩き込む。
だが、円盤獣は倒れず、不気味な笑みを浮かべた影も消え去っていく。
「この戦い、始まったばかりだ……」
レオは夜空を見上げ、決意を新たにするのだった。